ソーシャルロボット研究室 大島 直樹 助教

情報環境学部の先生の研究内容や知られざる素顔をご紹介する情環の先生。興味のあるコースやテーマやキーワードで「情環の先生」と出会おう!
コミュニケーション型
ロボットは妖怪と同じ
ソーシャルロボット研究室
大島 直樹 助教
コミュニケーション工学コース
大島直樹1
気持ちをつなぐ、コミュニケーション型ロボット

会話や身振りなどで人間とコミュニケーションをとることを主な目的とした、コミュニケーション型ロボットの研究をしています。ロボットのふるまいや発話のデザインを検討して、コミュニケーションの苦手な内気な人でも会話を楽しく続けられる手助けをする会話支援ロボット。「思わず発言が促された」、「自分から会話を切り出せた」など、人の気持ちを揺り動かしながら人同士の能動的なコミュニケーションを誘う効果があります。

大島直樹2

人の気持ちに寄り添う、3代目「目玉オヤジ」

ロボット製作は現在3代目に突入しています。1代目はマイクを持って話しかけるロボット。2代目は「誰か話してくれないかな」と、ぼそっと呟くロボット。3代目は、1つの目玉をもった「目玉オヤジ」と呼んでいるロボットです。いずれも、ローレンツの幼児図式にしたがった、幼児体型で母性本能が刺激されるデザインを採用し、内気な人から積極的なコミュニケーションが引き出せるようにしています。
 
※動物行動学(エソロジー)の創始者コンラート・ローレンツが発表したもので、親が幼体を保護し養育したくなるのは、幼児が持つ容貌の視覚刺激によって、『可愛い』という感情や養護反応が解発されることを解明した。

大島直樹3

メカトロニクスと人間の心理の融合を目指す

人間よりも低い立場の妖怪のようなロボットがいると、人間は都合の悪い出来事をその妖怪のせいにして、自分たちがコミュニケーションを取りやすい雰囲気をつくることが、一連の研究でわかってきました。4代目は「妖怪漬物石」というロボットを構想中です。コミュニケーションの苦手な子供やお年寄りに寄り添い、人々のコミュニケーションの活性化に一役買える存在になる、メカトロニクスと人間の心理が融合したロボットを追求しています。

先生へのQ&A

この研究をしようと思ったきっかけは何ですか?
ロボット研究には、ヒト型のように高性能を極めて効率を求めるメカニックな方向もありますが、人間との触れ合いをテーマとした心的つながりを追求する方向もあります。「AI」や「アイ,ロボット」のような、人と心を通わすことができるロボットの映画を鑑賞するうちに、ロボットを創ることに強い憧れと使命感が生まれ、しだいにコミュニケーション型ロボットの研究に励むようになりました。
大島直樹5
研究の魅力を教えてください。
コミュニケーションロボットの実験をしていると、意外なふるまいをする被験者さんもいて、様々な気づきを得ることができます。「目玉オヤジ」では、気持ち悪いといわれる人と、かわいいねという人に評価が分かれたりします。この他にもいろいろな発表会に展示して他大学の人とも交流ができますし、実際にモノができていく過程をみることもできます。刺激的で総合的な知識が必要なクリエイティビティを味わうことができます。
大島直樹6
今後の夢や展望を教えてください。
ちょっとした思いつきや洞察力・デザイン思考を必要とする研究のため、多くの時間を費やし苦労して考えても、必ず答えが出るとは限りません。締め切りを過ぎて時間切れになってしまうこともあります。そのような境遇の中で、会話を支えるロボットの新しい動作がひらめいたとき、何ともいえない達成感に浸ることも。ロボットとしての100%の完成度を求めるよりも、ロボットに特有の性質を人のコミュニケーションに活用する研究に注力していきます。
大島直樹4

研究室をのぞいてみよう!

他とは違うユニークなものを追求

毎日が文化祭というように、ワイガヤとした雰囲気が漂っています。他とは違うユニークなモノに惹かれるようなちょっと変わった趣味をもち、自分の考えやアイディアを持っている学生が集まっています。ロボット研究は、総合的な知識が必要になってきますので、心理学や、認知科学、ロボット工学などを研鑽することはもちろん、実際にCADを使ってデザイン作業も行い、駆動部の組立作業も行います。

大島先生a

大島先生b

大島先生c

大島先生d

受験生へのメッセージ

人間臭いオリジナルロボット好きな方大歓迎!

ものづくりの好きな方や人間の行動を観察することが好きな方、自分でオリジナルのプロダクトを設計したい方は是非、大島研究室をのぞいてみてください。もちろん、SF映画やロボットが大好きという方も大歓迎です。どうなるかわからないが、とりあえず人の前に置いてみて、その反応を探ってこそ面白いと感じることができる好奇心がある学生の方、人間臭いロボットを作ってみたい方、ぜひ一緒に研究しましょう。

もっとこの研究が知りたい!