インタラクション研究室 武川 直樹 教授

情報環境学部の先生の研究内容や知られざる素顔をご紹介する情環の先生。興味のあるコースやテーマやキーワードで「情環の先生」と出会おう!
インタラクション研究室
武川 直樹 教授
コミュニケーション工学コース
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“気まずい沈黙”を救うロボット?!

インタラクション研究室は、人間の様々なコミュニケーションの状況を、会話ロボットや遠隔コミュニケーションシステムなどを用いてどのようにつくり出すかについて研究しています。具体的には、信号処理・画像認識技術、ロボットインターフェース、コミュニケーションシステム化技術、さらには人のコミュニケーション行動を分析する心理学なども活用して、人が使って嬉しいと感じるシステムを実現させることを目指しています。例えば、“気まずい沈黙”を緩和するロボット。その場にいる人々の会話が途切れ、気まずい雰囲気になったと察すると、適当な話題を提供するというロボットです。同研究室では、こうした“人間と一緒に過ごす時に有用なロボット”を開発できれば、例えば一人暮らしのお年寄りの寂しさを和らげることにも役立てるのではないかと考えています。

“気まずい沈黙”を救うロボット?!

まるで隣にいるような感覚! ITで超高齢化社会に潤いを

核家族化と高齢化が進んでいる日本。「遠い実家で暮らす年老いた両親が気がかり」という人も多くいると考えられます。そこで、同研究室では離れて住む親子がともにリビングにいるように感じられる「ともリビシステム」を開発しています。いっしょといってもテレビ電話で、四六時中クリアな映像を伴っての会話モードではプライバシーが侵害されてしまいます。そこでセンサで検出した情報を、人の姿を動くアバターに変えて伝えるモード「なんとなくそこにいる」という存在感だけを伝えるモードをつくることで、常にお互いの存在を自然に感じ取れる環境がつくれるのではないか。このコンセプトを立ててシステムを作り実際に高齢者家族に使って頂く実証実験を進めています。

まるで隣にいるような感覚! ITで超高齢化社会に潤いを

「ともリビ」システム

先生へのQ&A

この研究をしようと思ったきっかけは何ですか?
私は高校の頃は、生物学や心理学に興味を持っていました。しかし、通信技術が注目され始めた時代にあって、大学は理工学部電子通信学科に進んだのです。就職したNTTの研究所では画像処理・画像認識技術やテレビ電話などの研究を手がけました。そこで、単に技術を追求するだけでなく、人に喜んでもらえるコ ミュニケーションシステムはどうあるべきかに関心を持ち、インタラクションの研究に入っていったという経緯があります。元々あった人間への興味を持ち続け たことが、この研究に繋がっていると思いますね。
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インタラクションの研究を通じて、社会で役立つどんなことが学べますか?
画像認識・画像処理や音声インターフェース、ロボットやシステムを動かすソフトウェアなどの工学、および人間の行動心理などの人文科学を取り扱うことにな りますが、異なる分野の技術・科学を有機的に繋げていくことが研究への重要なアプローチ方法となります。ここで得たスキルは、様々な分野で応用できると思 います。
また、本研究のねらいは「人のために何をするか」というところにあるので、例えば将来SEになりたい人の場合、「どんな人がどのように使うシステムか」というユーザー中心の発想でシステム開発を手がけるSEとしての基本スタンスを身につけることができると思います。
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“バーチャル食事会”で全員集合!
対面で会食する場合と、テレビ電話システムで会食する場合に同じ効果があるかどうか、といった研究を進めています。この状況が有効であると実証できれば、 例えばファミリーレストランに“バーチャル食事会ルーム”を設けて、遠隔地で暮らすおじいさん、おばあさんも孫の誕生祝いに参加して楽しめるといったサー ビスを実現させることができます。
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研究室をのぞいてみよう!

議論を重視して、知見とプレゼン力、 そして物事を深める態度を養う

研究室の運営方針は「議論重視」。学生は2週間に1回は教員と真っ向から議論する時間を設けていますし、週1回のゼミでも議論を促しています。学生は毎週毎週、議論することを求められています。その面では厳しいと感じるかもしれませんが、他人との議論を通じて得られる知見や、自分の考えを他人に理解させるプレゼン力、そして議論を通じて物事を深めていこうという態度が養えます。社会に出た時に大いに役立つはずです。飲み会も多いですよ。

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受験生・在学生へのメッセージ

「一生かけて何かをやり抜いてみせる」という気概を持っていてほしい

せっかくこの世に生を受けたからには、何か一つ成し遂げてやるという“野望”を持ってほしいと思います。それが何なのかはまだわからないかもしれませんが、「一生かけて何かをやり抜いてみせる」という気概を持っていてほしいと願っています。「自分は何か社会の役に立てるはず」。そんな自分を信じている人に当研究室に来てもらえたらうれしいですね。

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もっとこの研究が知りたい!