情報ネットワーク環境研究室 宮保 憲治 教授

情報環境学部の先生の研究内容や知られざる素顔をご紹介する情環の先生。興味のあるコースやテーマやキーワードで「情環の先生」と出会おう!
次世代
ネットワーク
技術漬けになろう
情報ネットワーク環境研究室
宮保 憲治 教授
ネットワーク・コンピュータ工学コース
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発明賞を受賞!!画期的な暗号化技術

現代の社会で欠かす事ができない電子情報基盤。そのような情報基盤が地震や火事、サイバー攻撃によって崩壊してしまうと、多くの企業では業務が継続できなくなってしまいます。情報ネットワーク環境研究室では、元となるデータを複数に分割して各々を暗号化し,安全かつ迅速に複数のクラウドサーバーにバックアップを行い、バックアップされたクラウドサーバーのデータが万が一、複数人に漏洩したとしても安全に復元できる「ディザスタリカバリ技術」の研究を行っています。この技術は、今までの方式とは全く異なる高速暗号技術を活用し、欧州の国際会議で2回論文賞、特許は電機大で発明賞を受賞しました。現在では、印西市役所の個人データ保護に導入・運用されています。

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無限の可能性を秘めたLED活用

情報ネットワーク環境研究室では、長寿命で低消費電力のLEDの新しい可能性を探る研究も行っています。LEDシステムとガイガーカウンター(放射線測定 装置)を結合させて、放射線量が高くなると、LEDの色を自動的に変えるようにし、放射線のしきい値がわかる放射線定点観測システムの他、1秒間に数万回 (数十キロビット/秒)変調させることで、データ転送を行う可視光通信、人間の心拍数のゆらぎ(1/f<fが周波数>)の信号をLED光に重畳させること で、癒し効果を与える装置の開発など、無限の可能性を秘めたLEDを活用する研究にも取り組んでいます。

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安心・安全なネット環境のためのサイバー攻撃検知技術

安心・安全なネットワークに欠かすことができないセキュリティ技術は、ハッカーとの、いたちごっこが続いています。情報ネットワーク環境研究室では3年前からネットワークのトラフィックを観測して特定の信号パターンが入った時に、サイバー攻撃を検知する技術の研究に取り組んでいます。この技術が開発されると、サーバーへの侵入防止や攻撃している相手を追跡するシステムや、事前にデータ破壊等の被害が出る前に食い止めることができるようなセキュリティシステムが実現できます。このようなサイバー攻撃検知技術というのは、新たなコンセプトの技術で注目を集め始めています。

サイバー攻撃検知技術

先生へのQ&A

この研究をしようと思ったきっかけは何ですか?
私は、社会の「安全・安心・快適」に関わる事なら何でもやろうと考えています。その原点は、29年間にわたるNTT研究所で情報通信ネットワーク技術を活 用した「安全・安心・快適」に生活できるための新しい「通信サービス」を研究・開発してきたからでしょう。情報環境学部では心理学や脳生理学の専門家の先 生をパートナーとして共同研究を進め、欧州国際会議で最優秀論文賞を受賞し、学会論文誌にも成果を出しています。現在の研究テーマは、全て、次世代のネッ トワーク技術を推進するための可能性を追求したものです。
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研究の魅力を教えてください。
情報ネットワーク環境研究室では、学生の主体性を尊重しつつ、次世代のネットワーク技術を推進できるための研究テーマに取り組むことができます。私自身、 研究を続けていくモチベーションは社会貢献に対する熱意と思います。若い学生と一緒にいろいろと考えて、学生の支援、きちんと社会に飛び立てるような教育 をすること自体にも、私自身は生きがいを見出しています。そのようなことから研究テーマに懸命に取り組み、卒業論文・修士論文を仕上げた学生の中には、在 学時代に学会からの優秀者表彰、大学院実力コンテストの優秀賞の受賞、また学長賞や卒業時の総代を務めた学生も数多くおります。
電子情報通信学会総合大会
今後の夢や展望を教えてください。
現在の高度情報化社会は、社会情報活動が携帯端末、スマホ、パソコン,クラウド等の電子情報基盤上で実現されています。したがって地震や火災などの自然災 害発生時や、テロ活動などが起こったとしても、安心・安全・快適に生活を続けられるためには、新しい技術を開発する必要があります。既に実用化された技術 も多数ありますが、社会生活をより安全・安心に過ごせるようにするためのインフラ基盤を確立し,皆さんの目に見える形で、役立てられるように、さらに新し い研究にチャレンジしていきたいと考えています。
ワイヤレステクノロジパーク研究会

研究室をのぞいてみよう!

芝浦工大との共同研究もしています

情報ネットワーク環境研究室では、既に10年に渡り、恒例となった芝浦工大との共同研究発表、学会での論文発表、さらに技術展示会における発表やプロの技術者との意見交換などが体験できます。プログラミング技術(JAVA、C言語)やハードウェア技術を使って、新しいネットワークサービスの応用や、可視光通信、ネットワークセキュリティ、センサーネットワークなど、最新のネットワーク技術に挑戦したい、明るい学生が多いのが特徴です。卒業生は、通信業界、IT業界を中心とする産業界や政府関係機関などで、現在、中核メンバーとして活躍し、夏のOB合宿では、後輩の就職活動に対しても積極的に提言してくれています。

共同研究_宮保研夏合宿

宮保研夏合宿

共同研究_フランス国際会議ウェルカムパーティ

フランス国際会議ウェルカムパーティ

共同研究_夢NAVIライブ

夢NAVIライブ

共同研究_イノベーションジャパン展示2

イノベーションジャパン展示

受験生・在学生へのメッセージ

一歩先をいくネットワーク技術を体感できる場所

インターネットを含む現在の多様なネットワークでは、日々新たな技術が生まれています。しかし、ネットは、まだまだ、未熟で様々な問題を抱えており、使い方を少しだけ間違えてしまうと、被害者や加害者になってしまうことさえ生じる,「未完成」の世界です。今後ネットワーク技術が革新することによって、そのような懸念も払しょくされていくと思っています。若い皆さんが新しい技術を研究し、本来のネットワークサービス、未来の生活環境を支える技術をどんどん開発していってください。

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もっとこの研究が知りたい!